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不愉快な大学教授の発言!的外れの言動がいかに介護の現場の意欲を削いでいるか分かりますか?

 年が明けて17日目、本年も宜しくお願い致します。
 寒くて雪の多い冬。雪はきの回数も多くなり大変です。
 スリップ等による業務上の交通事故も連日報告され、感染性胃腸炎(ノロウィルス)、インフルエンザ予防・対策で直接サービスを提供している現場は、疲労が重なって気の毒な状況です。
 1日約5,000人の利用者・職員ひとり一人の感染症対策を徹底するために、当法人運営のクリニック・介護・看護・栄養部・委員会を中心に連日、消毒の徹底と健康管理、知識の共有に努めているところです。

 自民党安倍政権になり「アベノミクス」効果ともいうべく円安・株高がハイスピードで進んでいますが、民間の金融機関から多額の資金を借りて施設整備する事業者(当法人含む)としては、金利の値上げや物価、消費税増税、医療・介護報酬の長期間据え置き見込み等、気懸かりなことばかりです。

 さて、医療・介護の専門誌1月号に掲載されている、「大変失礼で許されない失言」をしている大学教授(政策に関わっている)について一言。
 介護の現場のことも体験せず、うわべだけをみて好き勝手なことを言っています。
「経営に責任がない」いい気なもんだでは済まされません。
 政権も変わったので、まともな方を政策委員に選定して頂きたいものです。
 特別養護老人ホームでニーズが高い「多床室」の無用論に加え、「素人のケアで済む。非常勤職員で対応できる」と。「何様だと思っているのか!」と言いたい。
 介護の現場が日々様々なリスクと向き合い、悩み苦しみながらも必死に介護を支えている。厳しい経営環境の中、運営補助も頂けないで毎年多額な赤字でも365日24時間営業の子育て支援「認定こども園」、赤字覚悟とはいえ介護の人材不足を何とか解消したいとの願いで運営する「介護福祉士養成施設(大幅な定員割れ)」、障害者用「バリアフリーレストラン」経営等々。必死に努力している社会福祉法人だってあるんだということを言いたい。
 お願いだから政策に関わる方々は、1週間でも良いから介護の現場で働いてから発言・政策に生かして頂きたい。
 当法人は、民間の社会福祉法人として、特別養護老人ホームを運営して本年5月に満39年を迎えます。
 個室のユニットケア、多床室の特別養護老人ホーム5施設(定員340人)、短期入所生活介護7施設(定員121人)を運営しています。
 特別養護老人ホームの入所者は、平均介護度が4.5と重度者で運営しております。
 短期入所者生活介護は、平均介護度3.2となっております。
 4月には、地域密着型で全室個室・ユニットケアの小規模特別養護老人ホーム(定員29人)を南軽井沢地区に開設します。
 現在、法人内の特別養護老人ホーム入所申込をされて、待機されておられる要介護認定者は、名寄せして1,200人おります。
 昨年4月示された、ニーズの無い特別養護老人ホームの個室政策ですが、申込者の9割は、やはり多床室の希望です。
待機者は、重度の要介護者4・5の方が6割となっています。特別養護老人ホームの入所者は、重度者7割以上で運営が義務付けられています。
 年金生活の息子が、無年金・低年金の親をみる時代。毎月家賃約6万円の個室に入所されても、多床室が空いたら居室移動を希望される方も多い現実です。
 厚生年金も20万円未満時代を迎え、低利用料金メニューのサービス提供も事業所間競争となってきている現実も知って頂きたい。
 当法人で運営します居住系の特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、有料老人ホーム、認知症のグループホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)等を加えますと、入所(居)者は、1,300人を超えます。
 教授は、内部留保の取り崩しについても発言されておりますが、正しく理解されていません。介護保険制度施行に伴い、「次の改築に要する資金を積み立てしてください、減価償却引き当てしなさい」となっているにも関わらず、内部留保があるから、儲かっているから介護報酬を据え置くと・・・。当法人も交付金や補助金を当てにせず、施設整備を金融機関から資金調達した上で実行しています。
 建物を建てますと数年後から設備等の修繕が発生し、修繕の費用が思いのほか必要となります。
 当法人でも30棟以上建物の修繕費は高額となっており、費用捻出は年々頭の痛いところです。
 次に、「混合介護の推進」についての発言です。医療での混合医療は、現在認められていないと思いますが、経済弱者の選択の自由への配慮も必要です。
 地方では、6万円前後の国民年金の農家・自営者が多く存在しています。サービスを利用したくても支払う能力がなく、自立支援を阻害することになります。
 また、財源不足から「要支援1・2、要介護1の軽度者を介護保険から除外する」とする発言も、要介護者促進に繋がったりで逆効果にならないか心配です。
 今後益々、介護の人材が不足する状況を踏まえ、一人が多くの要介護者を支えなければ「介護難民」が増えることから、個室一辺倒の政策誤りも修正しなければなりません。
 このブログ、ご覧になられた方で、ご異論があるようでしたらいつでもお話ししますのでご連絡を頂きたいと思います。
 介護は素人でも非常勤でも出来ません。くれぐれもこのような発言は慎んで頂きたい。



投稿者 keiroen : 2013年01月17日 17:16

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