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今こそ、変革をとげようとする意識改革・哲学が求められている

 毎日報じられる多くの企業業績見込み。営業赤字、赤字決算、人員削減、工場閉鎖・再編。世界同時不況とはいえ昨年3月期最高収益をあげた企業が、1年後一転大幅な赤字に転落。誰が予想できたであろうか。
 米国発の世界同時不況が毎日、身近に迫ってくる。
 何とかできないか?敬老園として役に立てないか?今こそ、人材不足の介護スタッフ確保に動くべきではないか・・・。
 昨年末以降、人員削減の報道された会社を積極的にスタッフが訪問を行っている。
 介護の担い手を確保・養成する良い機会とも思えるのだが、事はそうは簡単ではない。高校生の内定取り消しが多いと聞いて県内高校訪問、当法人が運営している介護福祉士養成校「上田福祉敬愛学院」の学生募集。介護の現場での業務関係など、日々スタッフが訪問しているが、希望する人は少ない。
 報道される失業者の炊き出しと不満の声に、不満を言う前に働く所があるんだから働けと言いたい。職を選ぶ前に何でも良いから働いて生活を守ることが第一ではないか。
 長野県内の製造関係以外の方に聞くも明日が見えないという。職員削減報道の会社の待合室などには、多くの下請け会社方々が口々に仕事の注文がなくなることへの不安と困惑で詰めかかけていると聞く。
 平素は顔を出すことのない下請けの社長も、困ったときだけは顔を出すという。平素が大事と言いたい。
 しかし、どんなに不況が伝えられても福祉・介護の世界、担い手は不足している事実。
 全国の介護福祉士養成施設、この4月生も定員割れ。上田福祉敬愛学院も、定員の6割確保がやっと。
 景気回復に2~3年を要するとしても、将来に亘り、介護の担い手不足は深刻といえる。
 4月に予定されている介護報酬改定は、当法人では2.9%。その大半を人件費にあてる方針だが、2万円なんていう数字はどこを叩いても出てこない。
 当法人は、役職員全てに透明性の高い経営をしており、1円単位まで毎月オープンにしている。
 何が何でも、地域・職員・家族のためにも当法人の船も沈没させる訳にはいかない。
 
 今、私がいつも念頭にあるのは長き将来に亘り、当法人の事業地で生活されている方に、「敬老園があって良かった」、「おらが、敬老園」と思って頂けるサービス提供とメニューを取り揃えること。
 自らが歩む高齢者の道。
 それには、地域性を活かし、人材確保を確かなものとした中長期視点での経営戦略構想と地域を支えるシステムづくりが不可欠。
 今は、地域特性に配慮した将来の街づくり戦略が政策として見えないこと。
 深刻化する限界集落(65歳以上が50%以上の集落)の加速度的な進展。都市部への人口の流動化により、働く若者は都会へと出て行き、地域経済への心配と取り残された高齢者、特に独居者の増加。生活の不便(定期バス・医療・介護サービス・店・ガソリンスタンドなどもない、年金を受給する郵便局への移動手段に事欠く集落郡)さ。
 私が良く口にする「すり鉢の底」での暮らしが見える。将来に向かった具体的なコミュニティー政策が見える展開を急いで欲しい。
 街づくりの会議が各地で行われているが、現場を一番知っている福祉・介護の専門家はいつもメンバーに入っていない。
 現場の声が反映されない。私はいつも不満に思っている。
 街づくりは、安心・安全をテーマに多重なサービスメニューを組合わせたものでなければならない。
 経済活動も活力源として大切であり、魅力ある街づくりは住民の自立・協力が不可欠だと思っている。
 地域の中に存在する様々な資源が、協力し合ってネットワークを築かなければならないときではないか。
 百貨店が構造不況から全滅状態に向かい、化石燃料から環境に配慮した電気自動車が主流になるであろうし、年金での生活不安、混迷の経済情勢が生活者の節約志向を一層高め、消費者ニーズを先取りした個性豊かな商品群を構成する会社だけが生き残るだろう。
 今勤めている会社の将来は安心か?分からない?これほどまでに、短時間で労使間の信頼関係をなくした人員削減の現実。日本の企業に働き解雇された外国人、家族が抱く日本や日本企業への不信が今後、不足する日本の労働力に悪影響を及ぼさなければ良いが・・・。
 今すぐに政治も含め、変革をとげる意識改革・哲学が求められているのではないか。



投稿者 keiroen : 2009年02月10日 15:41 | コメント (0) | トラックバック (0)

敬老園は未来志向。韓国・社会福祉法人ヨンコッマウルと国際交流協定書締結

 韓国京畿道平沢市の社会福祉法人ヨンコッマウルの職員教育(2月23・24日の両日)の依頼があり、私と理事とで韓国を訪れた。
 また、23日の職員教育に先立ち、ヨンコッマウル法人本部において覚賢理事長と両法人の国際交流協定書を締結した。
 この協定で、21年度4月から職員の教育、研修、実習、交流が具体化され、体験等を通じてCS(顧客満足度→幸福)とアジアの高齢福祉のあり方、共有事項のシステム化にも大きな意味を持つ。
 卓越した指導者の金覚賢理事長は、国宝「法住寺」のナンバー2として17年間在籍後、福祉の充実の必要性を強く思い、寺を去り行動を起こした。現在は、京畿道(人口1,200万人)の京畿道未来財団理事長、京畿道老人施設協議会会長、韓国最大の社会福祉法人ヨンコッマウル(病院・特養・養護施設など40数施設経営、職員約600名)の理事長をしており、「1日48時間労働」(側近)と多忙な毎日を送っている。
 また、交流関係も広く、日本の大学教授・施設関係者とも幅広い交流を行っている。
 今回、多くの現地関係者と会談した中では、京畿道で日本の敬老園は大変有名であり、その取り組みに医療・介護事業者は深い関心を寄せているという。
 韓国は、介護保険制度(老人長期療養保険)がスタートして7ヶ月余り。措置から契約への移行に伴う職員の意識改革が遅れていること、介護保険事業だけでは事業者の将来性はないとして、敬老園のライフスタイルでの多様な事業展開は、先駆的な取り組みとして評価が高いという。
 敬老園への視察研修・職員教育での交流に、覚賢理事長ばかりでなく強い要望がある。
 4月には、ヨンコッマウルの施設長・僧侶(尼)10数名、別に京畿道老人施設協議会正副会長ほか幹部の視察が望まれており、具体的なスケジュール、受け入れと合せ、職員教育での交流について両法人間で早期に詰めていくことになる。


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到着後、覺賢理事長との会談の様子


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調印後に協定書を取り交わし
握手する両理事長


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社会福祉法人蓮花村の職員研修の様子



投稿者 keiroen : 2009年02月27日 17:51 | コメント (0) | トラックバック (0)

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