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発表する数字は、「真意」を正確に伝えて欲しい

 早くも日本列島に冬将軍の出現、敬老園の公用車(約150台)も冬支度、スタッドレスタイヤの履き替えが終わったと報告があった。
 今年も残すところ40日余り。時間が経つのは早い。

 私が敬老園に就職してから10年が経過した。
 205の事業展開、過ぎてしまえばあっという間だが、一つひとつの中身の検証を今まで以上にしなければと思っている。
 自論として、2003年頃から「医療は氷河期、介護は冬の時代」と、事あるごとに言ってきた。そして、その言葉が現実となってきている。
 今年、矢継ぎ早に政府の会議で出される数字は日本の暗い将来を「予告編」として国民に示している。
 数字の一人歩きに、毎日現場で一生懸命頑張り、医療・介護・少子化対策の子育て支援事業を行っている者にとっては遣り切れない。
 2006年度の社会保障費は89兆円と国家予算を上回り、中でも53%を占める年金は47兆円となっている。
 年金に関しては、団塊の世代が高齢者になる2015年59兆円、後期高齢者になる2025年65兆円と目されている。
 基礎年金をつくる時関わった厚生事務次官、年金課長に向けて昨日、殺傷事件が起きた。許せない事件。予想し得ない事が日々起きていて心が痛む。
 社会保障費の伸びは深刻だが、介護に絞って述べたい。
 5月に財務省の審議会が発表した軽度者(要介護者2以下)を介護保険から除外、或いは利用者負担増等の試算は、国庫負担金を如何に削減できるかを数字で示した。
 対象者は要介護認定者の約6割を占める。
 7月には、厚生労働省が2009年度の予算の概算要求を発表した。介護については2兆1千億円で平成16年から5年間同じ水準。
 つまり、来年の介護報酬改定で報酬をアップする考えがない事を示した。
 10月、政府が追加経済対策に2009年度介護報酬改定での3.0%引き上げを盛り込んだと発表。
 過去2回のマイナス改定から、介護従事者月額給与2万円アップさせて、介護人材を10万人増強するという報道内容。この発表で、喜んだ関係者は多いと思われるが、ことはそんなに簡単ではないと思われる。
 案の定、委員会等で論議されている内容は都市部で働く介護従事者の給与を上げ、地方は据え置く方向だという。加えて、介護の事業、有資格者の配置状況など介護報酬のプラス、マイナスで調整する方向のようで、正式に決まるまで何とも言えないが、報酬アップは望めないと思っていたほうがよい。
 11月4日、政府の社会保障国民会議が発表した最終報告では、団塊の世代が後期高齢者になる2025年に、年金・医療・介護・少子化対策の費用推計から、基礎年金を現行の社会保険形式で消費税16%、全額納税方式で18%と欧米並みとする試算を示した。
 残念ながらあるべき姿が示されていない。
 政治は信念、軸はぶれないで欲しい。現場は大きく振り回され、混乱する。
 人の命の大切さと尊厳を重視した政策を切に望む。


投稿者 keiroen : 2008年11月19日 09:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

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